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肛門科で多く見られる症状
肛門から出血する
肛門の出血は最も多く見られる症状です。
出血がある際は「痔核（いぼ痔）」「裂肛（切れ痔）」などの疑いがあり「潰瘍性大腸炎」「クローン病」も出血の症状が見受けられ、内視鏡による詳細な検査をお勧めいたします。
肛門に痛みがある
肛門の痛みは「裂肛（切れ痔）」「嵌頓（かんとん）」「痔核（いぼ痔）」「血栓性外痔核（いぼ痔）」「肛門周囲膿瘍（のうよう）」などの疑いがあります。治療は痔核根治手術やジオン注射併用療法などを行います。
肛門が脱出する
「痔核（いぼ痔）」や「裂肛（きれ痔）」の炎症により肛門ポリープや直腸の粘膜が肛門から脱出する「直腸脱」、「直腸の腫瘍」の場合もあります。
肛門が腫れている
肛門が腫れている場合は「血栓性外痔核（けっせんせいがいじかく）」「肛門周囲膿瘍（こうもんしゅういのうよう）」や「クローン病」の疑いがあります。生活状態の改善や薬物療法、手術などで治療します。
肛門がかゆい
炎症性では「肛門周囲皮膚炎」などが疑われます。また、感染性ではカンジダ菌や水虫と同じ「白癬（はくせん）菌」といった真菌（カビ）に感染していることもあります。
肛門から膿が出る
肛門から膿が出る「痔ろう（あな痔）」「肛門周囲膿瘍（こうもんしゅういのうよう）」の疑いがあります。肛門周囲膿瘍は痛みがあり、膿が多くなるため手術が必要です。